アメリカ英語とイギリス英語の違い(前編)

今回の共通テストで起きたこと・・・それが「イギリス英語」の出題です。


英語を勉強していない人にとっては「でも、結局英語でしょ?」となりそうですが、これ結構大変な出来事です。


今回は「単語」に注目してみようと思います。

underground=地下鉄



「えっ!?」と思った方もいるんじゃないでしょうか。だって「underground=地下」ですよね?そして「地下鉄=subway」ですよね?


そう、この違いこそが、

アメリカ英語とイギリス英語の違い

なのです。

単語が違う

たとえば「秋」をアメリカ英語では「fall」、イギリス英語では「autumn」と言うのは有名ですよね。

他にもたくさんの違いがあります。知っておいて損はない、そんな単語の違いに注目してみましょう。



【弁護士】
アメリカ:lawyer
イギリス:solictor

【大通り】
アメリカ:main street
イギリス:high street


【地下鉄】
アメリカ:subway
イギリス:underground


【アパート】
アメリカ:apartment
イギリス:flat


ガソリンスタンド】
アメリカ:gas station
イギリス:petrol station


【缶詰】
アメリカ:can
イギリス:tin


【消しゴム】
アメリカ:eraser
イギリス:rubber


【修理する】
アメリカ:repair
イギリス:mend


【1階】
アメリカ:first floor
イギリス:ground floor


【(電話を)切る】
アメリカ:hang up
イギリス:ring off


たくさん登場しましたね。他にもいろいろありますが、このようにスペルそのものがまったく異なる場合もあるわけです。

また、ほとんどアメリカ英語と同じなのに、「え?印刷ミス?」と思ってしまうような微妙な違いのものもあるんです。



【中央】 【映画館】
アメリカ:center   theater
イギリス:centre theatre

アメリカ英語における語尾が「er」のものはイギリス英語だと「re」になります。

【色】      【お気に入り】
アメリカ:color   favorite
イギリス:colour favourite

イギリス英語で語尾が「our」のものは、アメリカ英語だと「or」となります。

【気づく】     【分析する】  
アメリカ:realize analyze
イギリス:realise analyse

アメリカ英語で語尾が「lyze」となるものは、イギリス英語だと「lyse」となります。 

【カタログ】  【対話】
アメリカ:catalogue dialog
イギリス:catalog dialogue

アメリカ英語で語尾が「log」となるものは、イギリス英語だと「logue」となります。

まずはアメリカ英語で



日本で学ぶ英語は、基本的にアメリカ英語です。というのも、アメリカ英語を話す人口の方が圧倒的に多いからです。


ネイティブで英語を話す人口は世界に約4億人いると言われていますが、そのうち約3億人がアメリカ人なのです。


また、政経界に大きな影響を与えるアメリカとのつながりのため、世界で学ばれる第二言語でアメリカ英語を学ぶ人が多くなっています。


イギリス英語の出題は1つの変化ですが、何よりもまずは基本であるアメリカ英語を中心に勉強していきましょう。


明日は、アメリカ英語とイギリス英語の「文法」的な違いについて、お話ししたいと思います。

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